Chapters: 60
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即位間もない若き皇帝は、誰にも明かせぬ過去を抱えていた──幼き日に刺客の罠に迷い込み、母・映月を庇わせた末に行方不明にしてしまったのだ。 時は流れ、失われた母は記憶を失い、慈寧宮で苦役に喘ぐ身へ。手に残る木彫りだけが、かすかな母子の絆を繋ぐ。 ある日、皇帝が目にした一枚の竹鳥の窓飾りが、封じた記憶を呼び覚ます。 だが、真実に迫ろうとするほど陰謀が渦巻き、皇帝は母とも知らずに彼女を処罰してしまう。 燃え上がる火の中、交錯する運命。命を懸けて母を救う時、母子は再び巡り会う。 だが、後宮の闇はまだ終わらない──